作家・演出家・俳優・小説家として活躍した唐十郎さんが、急性硬膜下血腫のため亡くなったことを、唐さんが主宰を務める劇団『唐組』が公式サイトで発表しました。84歳でした。

唐さんは1940年2月11日生まれ。1958年、明治大学文学部演劇科に入学し、俳優として活動をスタートさせました。

1967年、新宿・花園神社の境内で『紅テント』公演を初めて開催。移動式テント劇場として国内だけではなく海外公演も行うなど、アンダーグラウンドカルチャーの旗手として日本の演劇界をけん引してきました。

2006年に読売演劇大賞の芸術栄誉賞を受賞。贈賞式では、「“劇場荒らし”のようですが、そうではなくて、その芝居にマッチした劇空間を探している」と、思いを語っていました。

劇団のブログによりますと、唐さんは5月1日の午前中に自宅で転倒し、都内の病院に緊急搬送されましたが、4日に急性硬膜下血腫で亡くなったということです。

葬儀は近親者のみで執り行われる予定で、日程などは未定だということです。