パラパラで話題のf5ve E-girlsでの経験が強みに 「伝説の映像になりそう」壮大な夢
■パラパラの振り付けに苦戦 「脳トレみたい」
RUI:自分たちもSNSを通して実感していて。アーティストの方をはじめファンの方はもちろん、日本のみならず世界中のファンの皆さんがパラパラをモチーフとした『#undergroundchallenge』っていうダンスを踊ってくれて、すごくうれしいですね。
実際にお会いした時も「あっ、チカチカ!」とか「今、バズってるね」とか「パラパラ見たよ」って言ってくれる声が本当に多くあるので、結構実感はしてきているかなと思います。
MIYUU:日本の文化じゃないですか、パラパラって。世代ではないんですけど、パラパラってすごく自分の中で“日本らしくて面白いな”って。私たちをきっかけに、パラパラとか日本の文化を世界中の皆さんが知るきっかけになってもらえたらうれしいなっていう思いでやっています。
――ダンススキルが高い皆さんですが、パラパラは難しいのでしょうか?
SAYAKA:私は難しかったです。
RURI:結構手の振りが意外と細かかったりもするので、もう脳トレみたいな感じで、みんなリハーサルはハァハァ言いながら練習して、完成したっていう感じです。
MIYUU:こんなにたくさんダンスやってきているんですけど、結構苦戦して。このパラパラのダンスの方が一番時間かかった気が(笑) 他の振り付けの方がもっとスムーズに自分の体に入っていったんですけど、家帰っても一人で予習・復習して…っていうのを積み重ねて、PV撮影のギリギリまでみんなで細かく練習はしたかなと思います。
KAEDE:リハーサル室に「キャー!」「ウワァー!」みたいな叫び声がすごく響いていました。間違えたら「あっ!」って言っちゃうので(笑)
私たちも一緒にコラボしたりする時は、「どうやってやればいいですか?」って聞かれるんですけど、「思い思いのギャルマインドで踊ってください!」「楽しめばいいんです!」みたいな感じでやっています。それがファンの方とかチャレンジしてくださっている方も自己流でやってくださっていたりもするので、そういうのを見るのも楽しいなと思います。
■レディー・ガガもプロデュース f5veの世界を共に作る人物
――楽曲『Underground』について教えてください。
KAEDE:(エグゼクティブ・プロデューサーの)BloodPopと楽曲制作してる中でも、色んなアイデアとかを出し合いながら楽曲を作っていって。『Underground』は楽曲からMVまで、全編通して日本のよさ・いいところを伝えたいって思いで作ったので、典型的な日本のイメージだったり、日本の生活、海外の人から見た日本のイメージが楽曲に詰め込まれた作品になりました。
オフィスで働く方々、仕事に行く通勤途中の日本人を描いたり、ちょっと窮屈な生活から地下=Undergroundに行ってレイブパーティーして、“なりたい自分になりに行く”。デコトラの前とかで踊ったりして。パラパラもそうなんですけど、私たち日本人からすると当たり前にあるカルチャーをちょっとブラッシュアップさせてカッコよく、“これって当たり前なんだけどいいものなんだよ”っていうのを日本の方にも海外の方にも「イケてるね」って思ってもらえるように作りました。
――f5veのグループのコンセプトにも通じているのでしょうか?
MIYUU:f5veの大きいコンセプトが、皆さんが日頃持っているネガティブなエナジーを、私たちの活動・音楽を通してポジティブに。私たちを見て、“自分のありのままでいることっていいんだ、かっこいいんだ、素晴らしいんだ”ってことを私たちの活動を通して知っていただきたいですし、色んな楽曲ごとに合わせて姿を変身するのがコンセプトでもあるので、固定観念にとらわれないようなグループです。
RUI:私たち自身も全員日本人なので、日本のサブカルチャーだったり、日本人の方でも私たちでも“こんなステキなところあったんだ”とか、自分たち自身がより一層、一番愛して、一番自信を持って、こういうステキなところがあって、こういう音楽を私たちは届けたいよっていう思いを5人全員、チーム一丸となって思いながら届けていることが、f5veにしかできないパフォーマンスだなって思います。
――新曲『UFO』(10月17日リリース)でも日本のカルチャーを発信している?
RUI:『UFO』って聞くと、日本のイメージだと“UFOキャッチャー”の連想がされると思うんですけど、アメリカとかでは『UFO』って聞くと“UFOキャッチャー”というより“エイリアン”のイメージが強くあるみたいで。イメージの違いを楽曲の中で融合させて。
クレーンゲームをイメージしたサウンドだったり、ミュージックビデオだったり、衣装もサブカルを取り入れて制服っぽかったり。『Underground』とはまた違った視点での、日本のサブカルチャーを取り入れた遊び心のある楽曲になっています。
■新グループでの挑戦「まだ新しいことに挑戦できるんだ」
――KAEDEさん、SAYAKAさん、RURIさん、MIYUUさんの4人は、これまでE-girls/Happinessのメンバーとして活動してきました。過去の活動を経て、f5veにかける思いを聞かせてください。
MIYUU:今までやってきた活動がすごく今となっては助かっている部分ってものすごく多いんですけど、今までやったこととは全く違うことをf5veとしてやらせてもらっている。“まだ新しいことに挑戦できるんだ”っていう可能性を感じてもらえているのはすごくうれしいなと思っています。
KAEDE:色んな経験をしてきたからこそ出せる深みとか、ティーンエージャーでもなくて大人の女性なので、表現とか一つ一つを背伸びするわけでもなく、今のリアルの私たちを作品を通して表現している。どんな作品でもありのままでいられるっていうのは、今までの経験を通して得てきたことがすごく出て強みになっているんじゃないかなって思います。
RURI:f5veは今までの活動とはコンセプト・楽曲も全然違うので、気持ち的にはまた新たに、っていうかたちなんですけど、楽曲も中毒性があったり、SNSでも日本語以外のコメントがたくさんあるので、また違ったかたちで私たちを見ていただけたらなと思います。
■メンバーが語る世界規模の“夢”
――グループとしての夢を教えてください。
MIYUU:具体的だと“ワールドツアーをしたい”っていうのは目標であって。今までは世界を視野というよりは日本を中心に活動させてもらっていたので、今までだったら“夢”だったんですけど、現実になりそうな気がするっていう可能性をf5veには感じるので、実現できるように頑張っていきたいなと思っています。
KAEDE:ブラジルのファンの方々がすごく熱心にコメントくれて、どんなSNSにも「Come to Brazil!」みたいな(メッセージを)たくさんくださるので、行きたいなと。個人的にはヨーロッパに1回も行ったことがなく、日本のカルチャーを愛してくださっている方も多くて色んなイベントがあるので、ヨーロッパに行ってライブしたいなって思います。
RUI:日本のサブカルチャーが本当に大好きで、それを私たちも知りながら世界中の皆さんに届けたいっていう思いがあります。世界中の皆さんに発信しながら、何より日本の皆さんに“f5veって日本を代表する、世界に通用するアーティストだよね”って誇りに思ってもらえるようなグループ、存在になっていくことが私たちが目指すべきところだなと思います。
RURI:世界中の皆さんにお会いできる場面をもっともっと増やして、コミュニケーションをもっと取れたらなと思っています。
SAYAKA:f5veは色んなコンセプトで曲を表現しているので、誰かの背中に寄り添えるような、力になれるような存在になりたいなって思います。
KAEDE:(クスクスと笑いをこらえつつ…)めっちゃ今、パッて大きい夢ができました(笑) 海外の単独公演もしくはフェスで、何千人規模でパラパラする! これすごくないですか!? 日本じゃないのに、日本のカルチャーを何千人、何万人でやったら、後世に語り継がれる伝説の映像になりそうだなと思って。
SAYAKA:それでいうと、(パラパラでの)コラボも色んなアーティストの方とやってみたいです。もちろん、海外の方もそうですし、レジェンドの方だったりとかともコラボしてみたいです。
――誰とコラボしたいですか?
SAYAKA:日本人だったら、宇多田ヒカルさん!
KAEDE:いや、それはもうパラパラじゃなくて、新しい楽曲を一緒に制作したいです(笑)
【f5veプロフィル】
E-girls/Happinessのメンバーとして活動していたKAEDEさん、SAYAKAさん、RURIさん、MIYUUさんの4人と、iScreamというグループで現在活動するRUIさんの5人で結成。レディー・ガガさんらのプロデューサーとしてグラミー賞を受賞したBloodPopさんがエグゼクティブ・プロデューサーを務めており、これまで『Lettuce • レタス』 『Underground』 『UFO』をリリース。