須田亜香里 SKE48卒業後の“未来”を語る 「大きな野望を言うと…」 元チームメート・後藤楽々が聞く
■涙を浮かべ…「ファンの方のほうが私の人生を心配してくれてる」
須田さんは、2009年11月に3期生メンバーとしてSKE48に加入。握手会では、短い時間でもファンと一生懸命会話をしたりその時の話題をずっと覚えていたりする姿がファンから愛され、“握手会の女王”と呼ばれていました。
楽々:握手会をやろうと思ったきっかけは、なんだったんですか?
須田:元々このコロナ禍になってから自分が“いつアイドルを卒業するんだろう?”って考えた時に、握手会やステージでの会場でのコールアンドレスポンスだったりっていうのが再開してから、(SKE48を)やめられたら一番うれしいなっていうぼんやりとした夢みたいなものはありました。それがきっかけだったんですけど、きっとそれはかなわないまま終わるんだろうなっていうふうにスタッフさんにお話ししたのがきっかけで、話が進んでいったっていう感じでした。
楽々:スタッフさんたちの力で、かなえてもらったなっていう感じですか?
須田:本当にそうですね。たぶんできないだろうって、握手会はもう。あと、ファンの方のほうが私の人生を心配してくれてる方が多くて。“アイドルを握手会が再開するまでやりたい”って言った時に、喜んでくれる人とか同じ気持ちで待ってくれている人が多いのかなと思ったら、結婚、出産とかしていく未来を考えたら「そんなに自分たちのことはいいから。自分のタイミングを大事にしてね」っていうふうにファンの方が言ってくれたことがあって…(涙)
楽々:泣いちゃいそう…
須田:やりたいからと言って、この夢にこだわり続けるのは違うのかなと思って、こだわり過ぎないでできなかったらできなかったで、その時はまた未来でファンの方と再会できるように頑張ればいいやっていうふうに思ってました。
楽々:実際に握手会ができるってなって、今の気持ちってどうですか?
須田:うれしいが一番だけど、すべての方がこころよく会いに来られる環境ではない生活をされてる方もいるし、まだ心配だっていう方もいらっしゃるから、全てのファンの方、これまで約13年間応援してくださったすべての方と、握手で再会ということがかなうってわけではないから、その部分は少し複雑な気持ちもあるんですけど。けど自分だけじゃなくてアイドル業界だったりとか、他のメンバーを応援してるファンの方とかも、また好きなアイドルと握手ができる日が来るかもしれないっていう、そういうワクワクした希望みたいなものを誰かも思ってくれたらいいなっていうのが一番。今回SKE48としてこういった挑戦をさせてもらえることをすごくうれしく思っています。
■思い描く未来 「アイドルと関わっていられたら幸せ」
2022年5月に卒業を発表した須田さん。11月1月にSKE48劇場で行われたチームE『SKEフェスティバル』公演をもって、約13年在籍したSKE48を卒業しました。
楽々:SKE48を卒業した今、どんなお気持ちですか?
須田:“楽しみ”半分、“寂しさ”半分みたいな感じですね。今振り返るとやりきったからこそ、31歳になってもアイドルっていう居場所にしがみついている自分でいられたからこそ、いろんな出会いがあったりとか、こうやって握手会のチャンスもいただけたりとかっていうご褒美だったと思っているので。活動に対しての未練っていうよりは、今まで自分を支えてきてくれたメンバーやスタッフさんとの別れが寂しいなっていう気持ち。あと楽しみな気持ちは、すごく熱い気持ちで応援してくださってるファンの方が、これからの私の人生を一緒に楽しみにしていてくれるっていうのが何か未来が楽しみだなっていう感じです。
楽々:これからどんなことをやってみたいなとかありますか?
須田:いっぱいあるんですけど、お芝居もやりたいし、今まで通りのレギュラーのお仕事も1日でも長く続くように頑張りたいしっていう、やりたいことは尽きないんですけど、その中でやっぱりこれがあったら私は幸せだなって思うのは、何らかの形でアイドルと関わっていられるお仕事がしたいなって。すごいおっきな野望を言うと“アイドルフェス”とかちょっとやってみたい!
楽々:絶対やれますよ! それは須田さんがアイドルとして出るというよりは…?
須田:アイドルちゃんたちを集めてっていうのをやりたいんですけど、“アイドルフェス”とかいろんな形でエンタメをぎゅっとしたような楽しい場をもてたら幸せだなとか。その中で1曲ぐらい歌わせてもらえないかなとか(笑)
楽々:歌わせてもらえると思います
須田:そういうワクワクした未来は勝手に思い描いています(笑)
楽々:ファンの方もうれしいですね。アイドルと関わってくれるんだっていうのは。
須田:アイドルがあったから、私は人生が成り立ってるし、日々が笑顔になって、未来が楽しみになってっていうのはアイドルがあったからこそだから、アイドル界になにかしらの形でこれからも関わって、恩返しなんて大層なことじゃなくて、なにか自分が自分であるためにアイドルと関わっていられたら幸せだなって思ってます。