写真家・田沼武能さん死去 93歳 世界の子どもたちを撮り続け文化勲章も受章
1日に亡くなった写真家・田沼武能さん(写真:毎日新聞社/アフロ)
世界の子どもたちを撮り続け、写真家として初めて文化勲章を受章した田沼武能(たぬま・たけよし)さんが1日に亡くなったことが分かりました。93歳でした。
1929年、東京・浅草の写真館に生まれた田沼さん。1949年に木村伊兵衛さんの助手になり、写真家としての人生をスタートさせました。1984年からは、ユニセフ親善大使に就任した黒柳徹子さんに同行し、35年以上にわたり毎年のように世界各地を訪れ、子どもたちの写真を撮り続けてきました。
1990年には紫綬褒章を受章し、2003年には文化功労者、2019年には写真家として初めて文化勲章を受章した田沼さん。日本写真家協会の名誉会長や日本写真著作権協会の会長、東京工芸大学の名誉教授を務めるなど、70年以上にわたり活躍し続けてきました。
告別式は近親者のみで執り行い、後日お別れの会を行う予定だということです。