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スラムダンク 宮城リョータ役・仲村宗悟「凝り固まった鎧が取れた」 原作者・井上雄彦からの言葉

2023年2月16日 22:10
スラムダンク 宮城リョータ役・仲村宗悟「凝り固まった鎧が取れた」 原作者・井上雄彦からの言葉
宮城リョータを演じた仲村宗悟さん
現在公開中の映画『THE FIRST SLAM DUNK』で宮城リョータを演じた声優・仲村宗悟さん(34)にインタビュー。本作の原作者であり監督を務めた井上雄彦さんからの印象的な言葉や、アフレコ時のエピソードなどを明かしてくれました。

■オーディションを経て、宮城リョータ役に決定「体が熱くなった」

高校バスケが題材の人気漫画を映画化した『THE FIRST SLAM DUNK』は、国内興行収入100億円を突破。その人気は国内にとどまらず、海外でも映画が公開され“スラダン旋風”を巻き起こしています。

本作の重要人物となる宮城リョータを演じた仲村さんは、自身もこれまでに幾度となく映画館に足を運んでおり、「結果は分かっているのに、まだ手に汗握る」と作品の魅力をコメント。さらに、宮城リョータ役として出演が決まった時の心境を明かしました。

――宮城リョータを演じた本作は、大きな注目を集めていますね。

ありがたいですよね。本当にうれしいし、関わらせて頂いた身としては、めちゃくちゃ感動してますし、うれしいなと思ってます。

――仲村さんは先日、シンガポールのイベントに出演しましたが、現地の反響はどうでしたか?

すごかったですよ。感動しましたね。先行上映会なんで、当日3回上映されたのかな。みんなが見てる雰囲気見たいなと思って、後ろから始まるのを見てたんですよ。みんなどんな反応するかなって。そしたら一番最初に点が入る瞬間があるんですけど、その時にすごい歓声上がってて、“フー!”って。まず始まったところから、みんな拍手して。リアルのスポーツ観戦をしてるみたいな反応で感動しました。

――宮城リョータ役が決まった時のお気持ちは?

現実の感じがしなかったですよね、オーディションが来た時点で。最初、スラムダンクっていうことを明かさずにプロジェクトネームでお話がきて。オーディション資料をみたら、完全にセリフが宮城のセリフ。僕が知ってる。どういうことって思ったのが最初。従来のアニメーションのオーディションだったら、さらっと録って大体15分ぐらいなんですよね。スラムダンクのオーディションは、“もっとこうしてほしい”っていうのを何回も頂いたんですよね。いろんなパターンで聞いてくれようとしてるんだって、その時点ですごいうれしかったんですけど、結局30分以上やって色々試させてもらって。結果来るまでに時間があったんですけど、その間に結果が気になりすぎて、珍しくマネージャーに何回も電話して。結果ってまだですかねって6回くらい。決まりましたってお話を頂いた時は、ビビり倒しましたね。冬だったんですけど、なんかすごい体が熱くなったのを覚えてます。すごい寒いなぁって思ってたんすけど、もうその瞬間体がガーッと熱くなって。驚きました。うれしかったですね。

本作の監督を務めたのは、漫画の作者でもある井上雄彦さん。仲村さんは、収録現場での井上監督とのやり取りを通し「次の芝居に確実にいきるものを頂いた」と当時を振り返りました。

――井上監督からの印象的なディレクションはありましたか?

宮城リョータのイメージって、自分の中であるんですよね。こうやりたいな、みたいなのが出てきちゃう。いっぱい考えてたんですよ。当日、今まで持っていたもの全部やらせてもらおうと思って悩みながら行ったんです。そしたら井上監督が、“僕はオーディションの仲村さんの声を聞いた時に、演じている時の声もそうなんですけど、やり取りしている時の返事だったりとか、声がそのまま宮城リョータだと思ったんで、そのままやって下さい”って言ってくれて。僕が固めてた、凝り固まった鎧(よろい)みたいなのがパラってそこで取れたんです。じゃあ、もうこれだけ井上監督が言ってくれるんだったら、そのままでぶつからないと失礼だと思って。それが一番最初の言葉で、一番印象的でした。

――その言葉で方向性が固まったんですね。

もうそのままぶつかって。もちろんセリフで何回もリテイク頂く所はあったんですけど、それはマイナスな方面の、できてないからのリテイクというより、色々なパターンを聴きたいとか、みんなでものづくりしていく言葉だったんで。みんなでものづくりしてるってっていうのが、すごく実感できるようなアフレコだったんですよね。

――声優として得たことはありますか?

自分のフラットな芝居。フラットに演じることが今後、それ自体が自分のためになるなと思いました。他の所で同じ芝居をやるわけではないんですけど、この経験値っていうのは自分の体中にもう染み渡っていったことだと思うんで。自分の中で、こういうお芝居の仕方が好きだとか、演じ方が好きだっていう思いが自分の中で確立したって言ったらあれですけど、まだまだ旅路の途中ではあるんですけど、一個好きなものを見つけられた。次の芝居に確実にいきるものを頂いたなって思いましたね。

■シンガー・ソングライターとしての一面も「ますます音楽が楽しくなった」

また、シンガー・ソングライターとしての一面も持つ仲村さん。楽曲のほとんどを自ら作詞・作曲する仲村さんに、楽曲制作についてもインタビュー。最近では人気漫画『ブルーロック』のアニメで、我牙丸吟役を担当すると同時に、同作のエンディング曲『WINNER』を手掛けました。

――作品のタイアップ曲はどのように制作するのでしょうか?

台本であったりとか、内容のものを頂いたりして、それを読み込んでから書くようにはしてます。そこで、自分の頭の中で物語じゃこういうことになってるのかなとか、想像しながら書くようにはしてますね。

――人気サッカーアニメ『ブルーロック』のエンディング曲『WINNER』を作詞・作曲されていましたね

歌にする作業って、例えば3~5分以内という限りがあるじゃないですか。文字数の制限というんですか。いっぱい小説とか文章を全部書いたものが全部採用できるわけじゃないんで、その限りの中でどう『ブルーロック』を表現できるか考えた時、一回作品を俯瞰(ふかん)で見て、全体を通してのことを書き上げたんですよ。それを監督に見せたら、「これはこれで素晴らしいし『ブルーロック』全体を通しての歌詞になってるんですけど、主人公の潔世一に焦点を当てた歌詞がもうちょっと見てみたいです」っていうお声をいただいて。それから、一番のAメロとかを書き直して。一番のAメロは潔世一の悔しかった思いとか、それでも前に進んでしまう足だったりとか。そういう心情を描きたいなと思って、今の形になりましたね。

アーティストデビューを果たして3年以上。「新しい曲を書きたいという思いは、ずっと一貫して持っている」という仲村さん。目標としている舞台は“日本武道館”だと明かしてくれました。