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市川團十郎 初春歌舞伎の副題に“麻央”の文字 「麻央のことを意識して脚本も」

2023年11月18日 22:20
市川團十郎 初春歌舞伎の副題に“麻央”の文字 「麻央のことを意識して脚本も」
市川團十郎さん
歌舞伎俳優の市川團十郎さん(45)が18日、長女・市川ぼたんさん(12)と長男・市川新之助さん(10)と初春歌舞伎公演の取材会に登場し、“家族の愛”を感じる瞬間を明かしました。

2024年1月にスタートする『平家女護嶋 恩愛麻絲央源平 ーSANEMORI PARTⅡー』は、近松門左衛門の代表作の一つである『平家女護嶋』(へいけにょごのしま)に、新たな解釈と演出が加わった物語です。團十郎さんは俊寛・常盤御前(女役)・実盛の三役を、ぼたんさんは実盛の娘・ひな鶴を、新之助さんは常盤御前の息子・牛若丸を演じます。

注目は、副題の『恩愛麻絲央源平』(おやこのきずななかもげんぺい)の文字。2017年に乳がんのため亡くなった團十郎さんの妻・麻央さんの名前が使われています。團十郎さんは「やはり親子の絆という中で、どうしても(演出の)石川さんが麻央のことをやはり意識して脚本も書いてくださっているので、文字を入れたいというお話を当初いただいて、様々な案の中で、副題として妻の名前が入った題名を入れさせていただいたという感じです」と明かしました。

本作では、過酷な運命と向き合いながら、深い愛を守り抜く親子や夫婦の絆が描かれます。そこで、記者から「家族の愛を感じる瞬間はどんな時か?」と聞かれた新之助さんは「何気なく朝起きて、みんなとご飯を食べて、何気ない一言が愛を感じるひとときだなと思います」と語ると、ぼたんさんは「弟が言っている時もそのように(愛を)感じるんですけど、私自転車とか好きなので、父と遊びに行くんですけど、父が先に自転車をこいでいて、私と一緒に話したりすると“あっ、これって幸せだな”と思ったりもするので、そういう部分が絆というか愛というかそのように感じます」と笑顔を見せました。

初春歌舞伎公演『平家女護嶋 恩愛麻絲央源平 ーSANEMORI PARTⅡー』は、2024年1月6日から25日まで、新橋演舞場で上演される予定です。