岡山県の指定文化財 新たに5件 池田家に伝わる甲冑が県重要文化財に
岡山県教育委員会は、岡山藩主、池田家伝来の江戸時代の甲冑など新たに5件を、県指定の文化財にすることを決めました。
この内、県重要文化財に指定される「黒漆塗黒糸威菱綴桶側二枚胴具足(くろうるしぬり くろいとおどし ひしとじおけがわ にまいどうぐそく)」は、池田家に伝わった江戸時代前期の甲冑です。この年代の藩主クラスの甲冑は全国的に例が少なく、保存状態もきわめて良好です。
同じく県の重要文化財となる、岡山市北区吉備津彦神社の渡殿・拝殿などは、1930年の火災で焼失後に再建。鉄筋コンクリートを使うなど、近代的な特徴もあわせ持ちます。
この他、総社市の緑山古墳群が県の史跡に。浅口市の龍城院庭園と高梁市の夫婦岩が、県の名勝に指定されます。正式決定は今月(3月)中旬の予定で、岡山県指定文化財は512件となります。