皇室ゆかりの工芸品「ボンボニエール」の歴史を紹介 吉兆庵美術館で企画展
明治時代にヨーロッパから伝来し、皇室の祝い事で配られた工芸品「ボンボニエール」の歴史を紹介する企画展が、岡山市の美術館で開かれています。
子どもの手のひらほどの大きさで、縁起物などをあしらった銀製の小物入れ。金平糖などの砂糖菓子を入れる容器を意味する「ボンボニエール」です。1894年、明治天皇皇后の銀婚式の引き出物となったのが、始まりとされています。
岡山市の吉兆庵美術館は、現在まで続くボンボニエールや、皇室ゆかりの工芸品、およそ70点を展示しています。
今の上皇さまの誕生を記念して作られたものは、安産や子孫繁栄を象徴する犬張子の形をしています。この他、人間国宝の前身で旧宮内省が定めていた「帝室技芸員」が作った焼き物などが展示されています。
日本の職人技がひかる、この企画展は、来月(12月)15日まで吉兆庵美術館で開かれています。