園児が伝統的な和紙作り 地元に群生する「ミツマタ」で紙すきに挑戦 大分県国東市
大分県国東市の保育所の子供たちが日本の伝統的な和紙作りに挑戦しました。
和紙作りに挑戦したのは国東市の竹田津保育所で子供たちです。
地域の伝統文化に親しんでもらおうと、今回初めて保育所が企画しました。
和紙の原料となるのは「ミツマタ」。紙幣を作るのにも使われる木です。実はこのミツマタ、国東市国見町の西方寺地区に群生地があります。
地区の保存会が管理していて、ミツマタを使った和紙作りの継承にも取り組んでいます。
和紙作りで使うのは皮の部分。収穫したミツマタを蒸して、手作業ではいでいきます。
そして、この皮を水に溶かし、道具を使って「紙すき」をして、乾かしたら和紙の完成です。22日、子供たちは保存会のメンバーに教えてもらいながら、「紙すき」に挑戦。紙の厚さが均一になるように真剣な表情で取り組んでいました。
◆園児たち
「楽しかった」
「(触ったら)気持ちよかった」
「紙に絵を描きたい」
◆西方寺ミツマタ保存会糸永 清貴さん
「子供に紙は何からできているかそういうことを教えるのと、山を大事にしてもらいたい。そういう意味を込めての紙すき体験会」
作った和紙は3月行われる卒園式で子供たちにプレゼントされる予定です。