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紙幣20年ぶり“新顔” 両替に行列も…新1万円札での支払いに店員も「びっくり」 福沢諭吉には“ねぎらいの声”

2024年7月4日 5:50
紙幣20年ぶり“新顔” 両替に行列も…新1万円札での支払いに店員も「びっくり」 福沢諭吉には“ねぎらいの声”

3日、20年ぶりとなる新しい紙幣が発行され、銀行などにはいち早く新札を手に入れようと、行列ができました。紙幣が一新された初日、各地の盛り上がりを取材しました。

   ◇

埼玉・深谷市で3日、午後7時すぎ…

深谷市長
「日本で一番、盛り上がっているのはどこだー」

「深谷~~」

3日、日本で一番“熱い街”となった埼玉県深谷市─。

「1万円札発行、おめでとうございまーす!かんぱーい!」

3日夜、“新しい顔”の誕生を祝うビアフェスが開かれました。

深谷市民
「かんぱーい」「感無量です」「きょう迎えたのが夢のよう」

市民も待ち遠しかったのが、いよいよ発行された新紙幣。

3日朝、全国の日本銀行から1兆6000億円分が現金輸送車に載せられ、各地の金融機関に引き渡されると… “新しい顔”を求めて銀行などは大にぎわいとなりました。

記者(埼玉・深谷市)
「新紙幣両替のため、多くの方が並んでいます」

人気アトラクションのように60分待ちとなるところも…。

新紙幣を受け取った人(東京・北区)
「え、すごい」「ここ触って、ここ触って」「本当に立体だよー!すごいよー!」

新紙幣を受け取った人(東京・中央区)
「印刷の独特のにおい。普通においかがないでしょ?かいでください。独特のお金のにおいが違うんだよ」

貯めたおこづかいを新紙幣にかえた男の子は…

小学4年生(さいたま市)
「表面がざらざらで、裏面はつるつる」

取材した大学生は、新紙幣と同い年になる0歳のおいっ子に見せてあげると、興味津々。ただ…新紙幣を口に入れそうになるなど…まだ早かったようです。

   ◇

“新1万円札”を10枚ゲットした男性は…

──新紙幣はどうされますか?

“新1万円札”を10枚ゲットした男性
「1枚使います」

さっそく新紙幣を使おうと、近くのコーヒーショップへ。

“新1万円札”を10枚ゲットした男性
「カフェラテお願いします」

新1万円札でお支払い。

店員
「9600円のお返しです」

ただ、支払いは新紙幣でも、お釣りはまだ旧紙幣でした。

“新1万円札”を10枚ゲットした男性
「これから新札がお釣りで来ると考えると、それも楽しみかな」

店員さんは、いきなりの“新1万円札”に驚いたようで…

“新1万円札”対応した店員
「あれ?こんなお金だったっけ?って、感じになりました。だんだん慣れてくるのかな」

山本里咲フィールドキャスター(3日午後)
「いま新紙幣が店舗に運ばれてきました」

都内の城南信用金庫・営業部本店には、頑丈なジュラルミンケースに入れられて、新紙幣が到着しました。

山本フィールドキャスター
「いかがですか」

城南信用金庫の職員
「新鮮できれいですね。新しい時代のようなすごいいい感じ」

この店舗では、4日から窓口で両替を受け付けるということです。

20年ぶりとなる新紙幣。新しいお札の顔となったのは、細菌学者・北里柴三郎、教育家・津田梅子、実業家・渋沢栄一の3人。

それぞれのゆかりの地も、歴史的な1日に大盛り上がりとなりました。

新1000円札の顔・北里柴三郎の出身地、熊本県小国町では、くまモンも駆けつけてお祝い。

新紙幣を受け取った人
「やったー、ゲットしました」

くまモンも、新紙幣に興味津々でした。

新5000円札の顔・津田梅子が創設した、津田塾大学の学生たちは「5000」にちなんで5000メートルリレーを行い、“新しい顔”の誕生を祝福しました。

   ◇

駅前ではからくり時計で出迎えてくれる、渋沢栄一の出身地・埼玉県深谷市では…

深谷市民
「すごい人が深谷で生まれてたんだなって」「誇らしい」

自称“日本一渋沢栄一グッズを販売する”ハンコ店の店主は、1時間かけて“新しい顔”を入手。

ハンコ店の店主
「かなり精巧。細かい線があったりとか、こういうのも少しずつ参考にしながらグッズにできれば」

すでに新しいグッズの構想を始めていましたが、3日は2時間早めて閉店し、まずはお祝いで乾杯していました。

一方、約40年にわたって1万円札の顔をつとめてきた、教育家・福沢諭吉。出身地・大分県中津市からは“先生”へのねぎらいの声が上がりました。

中津市民
「生まれたときから福沢諭吉先生だったので、お疲れさまでしたって感覚です」

   ◇

列島が沸いた新紙幣の発行─。

一方で警視庁は、金融機関の職員を名乗る人物が、「旧紙幣が使えなくなる」などとウソを言って、現金をだましとる詐欺行為の相談が複数件寄せられているとして、注意を呼びかけています。

(7月3日放送『news zero』より)