今週末、都内でLGBTQ＋、性的マイノリティーの人たちへの理解を深めるパレードが行われます。これを前に、性的マイノリティーの人たちを対象とした、服装やメイクの体験会が行われました。

東京・表参道で行われた、プロから服の着こなしやヘアメイクの提案が受けられる体験会。参加した山口颯一さんは女性の体で生まれ、現在は男性として生活するトランスジェンダー男性です。

制服やスーツなどが性別によって決められ、つらい経験をしたことがあるという性的マイノリティーの人たちも多いことから、この体験会は、自分らしいスタイルを楽しんでほしいという思いで企画されました。

山口さんの好みの情報などをもとに、AIが似合うと判断した3種類のコーディネート案が提示され、それを参考にスタイリストの助言を得ながら服を選びます。

選んだ服を身に着け、ヘアメイクをした後は、プロのフォトグラファーによる撮影が行われました。

山口颯一さん
「自分の身長だったりとか骨格とか自分のコンプレックスを隠すのでなく生かす。コンプレックスとか自分にとっての弱みを強みにするじゃないけど、自分にとっての自信につながりました」

LGBTQ＋当事者支援NPO　ReBit・薬師実芳代表
「自分らしいスタイルを誇れるきっかけは、自分らしく生きていく一歩になるといいな」

今週末には、性的マイノリティーの人たちへの偏見や差別のない社会を目指し、アジア最大級のパレードなどが都内で開催されます。