日銀 金融政策「現状維持」を決定 今後の修正の可能性に含み持たせる
日本銀行は金融政策決定会合で、長期金利の上限の引き上げなどは行わず、金融政策を維持することを決定しました。
日銀の決定を受け、日経平均は一時600円以上値上がりし、円相場は一時1ドル=131円台まで円安に動きました。
また、固定型住宅ローン金利などに影響する長期金利も連日、日銀の上限とする0.5%を上回っていましたが、一時0.3%台まで下がりました。
日本銀行・黒田東彦総裁「長期金利の変動幅をさらに拡大する必要があるとは考えておりません」
黒田総裁は会見でこう述べた一方で、今後の金融政策について「一切いかなる変更も検討しないわけではない」とし、政策を修正する可能性に含みを持たせました。
そのため市場には、次の会合で再び金融政策の修正や変更に踏み切るのではとの警戒感が根強く残りました。