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17日午後にも放水 3号機を優先

2011年3月17日 10:25
17日午後にも放水 3号機を優先

 16日夜、福島第一原子力発電所に警視庁の高圧放水車が到着した。17日午後にも、放射線が漏れ出している3号機と4号機の使用済み燃料プールに放水を行う予定。東京電力は、3号機を優先すると発表した。

 福島第一原発では16日、3号機から白い煙が上がっているのが確認され、4号機でも2度にわたって火災が発生し、放射性物質が漏れ出している。3号機と4号機の使用済み燃料プールの温度が高いままであることから、燃料がむき出しになるおそれがあるとして、警視庁は高圧放水車を使って、17日午後にも放水を行う予定。放水車は16日夜、福島第一原発に到着した。

 東京電力は、3号機、4号機ともに放水するとしていたが、より深刻な状態の3号機を優先すると発表した。

 また、仮設電源の設置作業の準備が整ったと発表した。早ければ17日午前にも工事に取りかかるという。仮設電源が設置されれば原子炉を冷やす機能が回復する可能性もある。

 東京電力は「実現性はかなり高い」と、電源の回復に期待を示した。東北電力の送電線を引き込む作業も同時に進めるという。