不当価格表示 楽天・三木谷社長が対策示す
「楽天」のショッピングサイトで不当な価格表示があった問題で、三木谷浩史会長兼社長は11日、出店者のルールを見直すなど対策を取ることを明らかにした。
三木谷社長「こういう結果を招いてしまったことは、大変申し訳なかった。我々としても忸怩(じくじ)たる思い」
この問題は、7日まで行われていたプロ野球「東北楽天ゴールデンイーグルス」の優勝記念セールで、通常価格を引き上げた上で大幅に値引きしているように見せかける不当な表示をしている店舗が見つかったもの。
三木谷社長は11日に会見し、不当表示をしていた17店舗を1か月の出店停止処分にすると公表した。不当な価格がつけられていたのは1045商品で、販売総額は約47万円だったという。しかし、具体的にどの店舗が不当表示をしたのかについては一切明らかにしていない。
また、三木谷社長は当初、「不当表示を行っていたのは正式な審査を通っていない、勝手にセールを行った店舗だ」と説明していたが、その後の調査で、全ての店舗が楽天のルールに準拠していたこともわかった。三木谷社長はルール設定が甘かったことを認め、今後は価格をモニタリングする仕組みを作り、専用の問い合わせ窓口を設置するとしている。