東京電力がヤマダ電機の関西と中部地方の店舗に電力を供給することが分かった。東電が首都圏以外で電力を販売するのは初めてのこと。

　東電は１０月から、家電量販店最大手・ヤマダ電機の関西の２４店舗と中部地方の３８店舗、合計６２店舗に電力を供給する。これはこれまで主に地元の関西電力や中部電力から電気を買っていた両地域の店舗の約４割にあたり、契約電力は合計１万９０００キロワットの大口契約となる。

　東電が首都圏以外で電力を販売するのは初めてで、ヤマダ電機にとっては、この切り替えはコスト削減につながるとみられる。

　東電は今後、他の会社にも地元の電力大手より安い料金で乗り換えを促し、１０年後に首都圏以外で１７００億円の売上高を目指すとしている。