日本への電力輸出を検討~ロシア電力大手
ロシア極東の電力大手の幹部は18日、サハリン州と北海道を結ぶ海底ケーブルを通じて日本への電力の輸出を検討していることを明らかにした。
ロシアのサンクトペテルブルクで18日、プーチン大統領が主催する年に一度の国際経済フォーラムが開幕し、日本とロシア両政府や企業の関係者が経済協力について意見を交わした。この中で、ロシア極東の電力大手の幹部は、日本へ電力を輸出する計画を検討していることを明らかにした。
サハリン州で建設中の火力発電所を2017年に稼働させた上で、北海道との間を結んだ海底ケーブルを通じて約50万キロワットを送電する計画だという。実現すれば日本で初めての電力輸入となるが、日本では電力輸入を前提とした法律は制定されていない。また、ウクライナ情勢をめぐりロシアが西側諸国と対立していることなどから、エネルギー安全保障の観点から慎重論もある。
会議に出席したガルシカ極東発展大臣は、NNNの取材に「日露両国に経済的な利益がある」とロシア側の期待をにじませた。