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TPP首席交渉官会合 大きな進展なく終了

2015年3月16日 23:24

 アメリカ・ハワイで行われていたTPP(=環太平洋経済連携協定)の首席交渉官会合が15日に閉幕した。難航分野で大きな進展が見られず、引き続き事務レベルで交渉を続けることになった。

 TPPの首席交渉官会合はハワイで今月9日から15日まで行われた。国有企業や知的財産など難航分野を中心に話し合いが続いたが、大きな進展はなく終了した。交渉関係者によると、特に新薬の特許期間や著作権など知的財産をめぐる問題では先進国と新興国との隔たりが大きく、解決のメドはたっていないという。今回の会合で交渉参加12か国の閣僚会合の開催のメドはつかず、今後引き続き事務レベルで交渉を続けることで一致した。

 TPPをめぐっては、アメリカで政府に強力な交渉権限を与える法案の手続きが遅れており、今後参加各国はアメリカの動向を見ながら春までの妥結を目指して交渉を続ける方針。