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大塚家具・久美子社長「信頼回復に努める」

2015年3月28日 2:32
大塚家具・久美子社長「信頼回復に努める」

 大塚家具の大塚久美子社長(47)は、27日の株主総会で引き続き経営を担うことが決まったことを受け、今後は信頼の回復に努めると強調した。

 大塚家具の経営権をめぐっては、創業者で会長だった父・大塚勝久氏(71)と、娘の久美子社長が経営方針の違いなどから激しく対立していたが、27日の株主総会で久美子社長側が議決権の約61%の支持を得て、経営権を握ることが決まった。これにより、勝久氏は取締役を退任し、久美子社長は総会後に開かれた取締役会で、再び社長に選ばれた。

 久美子社長「今日から大塚家具は、名実ともに新経営体制で業務に取り組んでまいります。社員にもいろいろ心配をかけ、不安にさせてしまったと思います。以前から申しております通り、総会が終わったのちは“ノーサイド”と」

 久美子社長は、大塚家関連以外の一般の株主のうち8割が社長側を支持したことを強調した。また、今回の騒動を受けておわびと感謝のセールを企画するなど今後は信頼回復に努力したいと訴えた。

 一方、前会長の勝久氏は「ご支援賜りました皆様お一人お一人に深く感謝申し上げます。株主の皆様のご判断を真摯(しんし)に受け止め、まっさらな気持ちで出直します」とコメントしている。