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20年ぶり「新紙幣」7月発行 街のホンネ…対応にギャップ 暮らしに変化は?【バンキシャ!】

2024年6月10日 10:51
20年ぶり「新紙幣」7月発行 街のホンネ…対応にギャップ 暮らしに変化は?【バンキシャ!】
新紙幣の発行まで約3週間。7月3日、20年ぶりに紙幣のデザインが変わります。飲食店や自動販売機など、準備はどこまで進んでいるのか?バンキシャ!が取材すると、困っている人と、そうでもない人、店によっても大きなギャップがあることがわかりました。【バンキシャ!】

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8日、バンキシャが訪れたのは…

店員
「いらっしゃいませ」

バンキシャ
「いっぱいメニューありますね」

都内にあるフレンチレストラン(TOKIO フレンチ ルナティック/東京・世田谷区)。

フォアグラがのった牛フィレ肉のステーキ。店の看板メニューだ。注文するときは…

お客
「じゃあ、まずはロブスター?」

注文はすべて券売機で行う。本格フレンチを券売機で。その珍しい注文スタイルにしたワケは…

TOKIO フレンチ ルナティック 会津 安砂美 店長
「自分で購入していただいて、お料理を取りに来るのもお客様。お片付けをするのもお客様」

セルフサービスにすることで人件費を浮かせ、その分、料理を安く提供しているという。そのため券売機は欠かせない。

およそ60万円かけて2台を新紙幣対応にしたという。

会津 安砂美 店長
「5月の初旬にはすべての紙幣と硬貨が使えるようになりました」

新紙幣の発行まで3週間あまり。店の対応は間に合っているのか?

バンキシャ
「(新紙幣に)いつから変わるかご存じですか」
「来月から…」

たこ焼き店 店員
「え!」

7月3日に迫った新紙幣の発行。対応はどこまで進んでいるのか?

8日、東京・渋谷を歩いてみると…

バンキシャ
「こちらの自動販売機には『新旧1000円札使えます』の文字があります」

街にはすでに新紙幣に対応しているものも。

20年ぶりに変わるお札。「3Dホログラム」技術を世界で初めて採用し偽造防止効果をさらに高めた。

7日、この新紙幣の対応に追われていたのが…

会社員(電話対応)
「どうしてももうスケジュール全部埋まっててすみません」

券売機を販売するこちらの会社(エルコム/東京・大田区)。

バンキシャ
「電話を2台持って対応しています」

駆け込み注文が増え、ひっきりなしに問い合わせの電話が鳴っていた。

エルコム 川浪 武盛 専務取締役
「(新紙幣対応の)機械の納期は3か月から6か月はかかります」

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では、私たちが利用する店の対応はどうなのか?

バンキシャ!は、商店街の店を回り新紙幣の対応が間に合うのか調査した(東京・板橋区)。

バンキシャ
「あ、ラーメン店さんがありますね。券売機とか影響大きそうですが、どうなんでしょうか」

券売機で注文するこのラーメン店。果たして…

バンキシャ
「間に合わない・・・」

ラーメン店 店主
「間に合わないですね。やっぱりコストがかかるのと補助金とか申請しても通るかはっきりしないので。安く見積もって50万円とかはかかるかもしれない」

この店では当面、「旧紙幣のみ受け付ける」と張り紙をして営業をしていくという。

こちらのたこ焼き店は「気にしていない」という。そのワケは…

バンキシャ
「券売機があるわけではない?」

たこ焼き店 店員
「はい、レジに入れるだけなので」

新紙幣も受け付けるという。

調査の結果、答えてくれた16店舗のうち、「間に合う」と答えたのはこちらの3店舗。「間に合わない」と答えたのは先ほどの「ラーメン店」。そして、一番多かったのは「気にしていない」で、12店舗だった。

同じ調査を渋谷で行ったところ、ここでも「気にしていない」が最も多かった。なぜ、気にしていないのか――。

アイスクリーム店 店員
「いま、半分半分くらいなんです。現金とキャッシュレスと。クレジットとか2次元コードの割合が増えるかなという気がします」

こちらの美容室も新紙幣について気にしていないという。

美容室 代表
「予約ツールとかもある。先に支払いを完了して予約するというのも増えてきている」

20年ぶりの新紙幣発行。しかし、キャッシュレス化が進む今、「気にしていない」という声が多く上がった。

一方で、老舗の和菓子店からは現金の良さについて、こんな声も…

和菓子店 店員
「やっぱり人情でしょうね。人と人との関わりっていうかね」

和菓子店 店主
「お客さんとの会話を楽しむってことですよね。数える楽しみ。儲かったなって出るでしょ。お札って」

(後呂アナ)
みなさん、それぞれの状況がありましたが、来月の「新紙幣」発行までに、お店のレジや券売機で(新紙幣が)使えるようになるのか、業界団体によりますと、金融機関のATMは9割以上、交通機関の切符の券売機や大手コンビニ・スーパーのレジは8割から9割の機器で、新紙幣が使える見通しだということです。

一方で、コインパーキングなどの精算機や飲食店の食券などの券売機は5割程度、飲み物の自動販売機は2割から3割にとどまるとみられているということです。

*6月9日放送『真相報道バンキシャ!』より
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