TPP“新薬情報保護期間”で最後の調整
TPP(=環太平洋経済連携協定)の閣僚会合を前に、24日、アメリカ・ハワイで首席交渉官の会合が始まった。最大の焦点は「新しい薬の情報を保護する期間」で、最後の調整が行われている。
TPPの首席交渉官の会合では、難航する知的財産保護の分野などについて調整が行われる。中でも、新しく開発した薬の情報を保護し、後発のジェネリック医薬品を出せないようにする期間について、アメリカは10年を主張、日本は8年、その他の10か国はいまだ5年以下を主張し、対立している。日米は長い経過期間を設けることで10か国の歩み寄りを促したい考えだが、特にオーストラリアが5年で一歩も譲らない構えを見せるなど、難航している。
今回の結果を引き継ぐ今月末の閣僚会合でTPP合意となるのか、瀬戸際の交渉となりそうだ。