“東大女子”結集 2日間で11アプリ開発
東京大学に通う女子だけを集めてスマートフォンのアプリを開発するというユニークな試みが行われた。
5日~6日の2日間に都内で行われたのは、東京大学に通う女子限定の「ハッカソン」。「ハッカソン」とはソフトウエアなどの開発を意味する「ハック」と、継続して行う「マラソン」を組み合わせた造語で、参加者が1か所に集まって短期間でアプリケーションなどの開発を行うイベント。
今回のテーマは、「学生生活をより良くするアプリ」。文系・理系の東大女子およそ30人が11のグループに分かれて、企業の技術者などにアドバイスを受けながら開発を行った。
2日間にわたる開発の結果、つくり出されたのは、外食での満腹度を記録するアプリや、作りすぎた手料理を交換したり販売できるアプリなど11のアプリ。その中で、最優秀賞に選ばれたのは、スマホの使いすぎで睡眠不足になることを予防するアプリだった。
自分の理想的な睡眠時間や起床時間を設定すると、スマホ上にキャラクターが現れる。睡眠予定時間を過ぎてもスマホを使い続けていると、翌朝、目の下に「クマ」をつくったキャラクターが現れ、睡眠不足を知らせるという仕組み。
アプリを開発した学生「(私は)心理学専攻で、社会課題の解決をメーンにやる方かなと思う。そこにこれからICT(情報通信)がどう関わっていくのか研究したい」
このハッカソンで開発されたアプリの商用化は未定ということだが、東京大学では、このようなイベントを通じて、理系の女子や起業を目指す女子を増やしていき、IT業界を活性化したい考え。