【速報】全国初「夜間の出前」も ウーバーイーツのロボット配送が大阪でスタート 配送の人手不足対策「ロボットが活躍できる未来を期待」
オンラインデリバリーサービスの大手「ウーバーイーツ」は、大阪市内の一部地域で、14日からロボットによる配達を始めると発表しました。
13日、ウーバーイーツが発表したのは、AI技術を活用し自律走行するロボットによる配達サービスです。
ロボットは最高時速5.4kmで走り、搭載されたカメラで物体を検知し、必要に応じて停止します。また、横断歩道の手前では自動で停止し、遠隔でオペレーターが信号を確認してから進む機能が搭載されています。
客は注文する際に、ロボットに空きがある場合には、アプリ上でロボットによる配送か、人による配送かを選ぶことが可能です。どちらも料金は変わりません。
ただ、ロボットは建物内に入ることができないため、外で受け取る必要があるほか、ロボットに“チップ”は支払えないということです。
物流業界では「ラストワンマイル」と呼ばれる「消費者が商品を手にするまでの最後の配達区間」で、配達員の人手不足が社会問題となっています。問題解決に向けた取り組みの一環として、去年4月、道路交通法が改正され、配送ロボットの公道での走行が可能になりました。
ウーバーイーツが配送ロボットを活用するのは、東京都の一部地域に次いで全国で2例目で、大阪駅周辺の5店舗の商品を配達します。今後、順次店舗を拡大していく方針です。
また、大阪で展開するタイミングで認証が降りた「夜間のロボット配達」も、全国で初めて実施されます。ウーバーイーツによりますと、大阪では夜間の配達件数が年々増加していて、夜の需要が高い傾向があるということです。
ウーバーイーツは、東京での運用では、これまで事故の発生はなかったとしています。
今後発生した場合には、専任オペレーターが即座に警察・消防へ通報するほか、現場に駆けつけて対応できるようスタッフを待機させていて、万一の時には対人・対物損害賠償保険が適用されるということです。
ウーバーイーツジャパンの中川晋太郎代表は13日、大阪市内で開かれた会見で「将来的には人がいない、少ない地域でもロボットが活躍できる未来を期待している。ロボットの導入は、一朝一夕で実現するわけではないが、足元で2024年問題、人口減少などが社会問題化しているなか、配送の人手不足を補完する形で、スーパーなどの物販を含めて、ますます拡大していくことができれば」とコメントしています。