中小型液晶パネルメーカーのジャパンディスプレイ（＝ＪＤＩ）は、工場の製造ラインを一部廃止すると発表した。新技術、新製品への投資のため、コスト削減を図る。

　ジャパンディスプレイは、スマートフォン向けの液晶などで競争が激化する中、効率化のため、国内２つの工場の古い製造ラインを廃止すると発表した。千葉の茂原工場で１２月に、愛知の東浦工場で４月に、旧型の生産ラインを廃止する。さらに、中国の工場についても統廃合を検討中。

　こうした改革に伴い、４００人程度の削減を想定して早期退職希望者を募る。

　コスト削減を行い、有機ＥＬや中型の４Ｋなど新技術への投資を図り、競争力を強化する狙い。

　シャープがホンハイ傘下に入ることを決断するなど、液晶パネル産業では、生き残りをかけた改革が進んでいる。