シャープ 出資額減“買収”修正案決議へ
シャープと台湾のホンハイ精密工業は30日、それぞれ取締役会を開き、ホンハイの出資額の減額など、買収契約の修正案を決議する見通し。シャープの高橋社長は、買収の完了後に退任する見通し。
シャープの買収をめぐっては、ホンハイがシャープの抱える財務リスクを問題視して、買収条件がホンハイに有利になるよう交渉を続けてきた。その結果、ホンハイが出資する額は、当初の4890億円から1000億円程度減額される。
ホンハイの郭台銘会長は画像ディスプレーなどでトップレベルの技術力を持つシャープを手に入れ、ライバル視するサムスンなど韓国企業を追い上げる。
一方、シャープの高橋社長は買収の完了後をメドに、退任する意向。ホンハイは6月の株主総会で経営陣を刷新して主導権を握る見込みだが、関係者によると後任の社長はホンハイ以外で模索しているという。
ホンハイとシャープは31日、正式に契約を締結し、来月2日に会見する予定。