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ホンハイ会長と協議 シャープ社長が中国へ

2016年2月26日 20:29
ホンハイ会長と協議 シャープ社長が中国へ

 シャープの買収について、台湾のホンハイ精密工業が契約締結を延期したことを受け、シャープの高橋興三社長はホンハイの郭台銘会長と協議するため、中国に向かった。

 シャープは、ホンハイから約6500億円の出資を受け、ホンハイ傘下に入ることを25日の臨時取締役会で決定したが、ホンハイは契約締結を延期すると公表した。

 関係者によると、ホンハイはシャープから示された総額約3000億円分の、将来発生する可能性のある損失などについて精査しているという。その上で、郭会長がシャープ側に説明を求めたため、高橋社長は26日、郭会長がいる中国に向かったもよう。

 複数の関係者によると、シャープはホンハイとの契約調印後にもめるのを避けるため、可能性の低いリスクまで厳しく見積もって提示したということで、これによってホンハイのシャープ買収が破談になることはないとの見方を示している。