東証「大発会」下げ幅一時700円超える 地震の自粛ムード懸念など要因
4日、東京証券取引所で「大発会」が行われ、2024年の取引が始まりました。今年の大発会は地震の影響で例年と比べ、厳粛な雰囲気で行われました。
今年の大発会は毎年恒例の鐘打ちは行われず、能登半島の地震、羽田空港の事故で亡くなった方々への黙祷が捧げられました。
地震によって自粛ムードが広がり、消費や企業活動への影響が懸念されることや、アメリカ市場での株安の影響から日経平均株価は大きく値を下げ、下げ幅は一時700円を超えました。
午前の終値は、昨年末より415円59銭安い3万3048円58銭でした。
今年の株価について、市場関係者は賃上げや国内外の政治動向などがポイントだとしています。鍵となるのが春の賃上げ交渉、いわゆる“春闘”の結果です。物価上昇を上回る賃上げとなるかどうかが焦点です。
また、秋にはアメリカの大統領選などがあり、市場に一波乱が起きる可能性も指摘されています。
今年の干支の「辰」は株式市場では「辰巳天井」「登り竜」などと言われ、株価が上がるとの期待の声もありますが、その通りの展開となるか、注目されます。