「PBの黒字化」の目標実現が遅れる見通し
経団連の榊原会長は、政府が「財政健全化」のために掲げている「プライマリーバランス(=基礎的財政収支)の黒字化」は遅れるかもしれないが、目標を変更すべきではないとの考えを強調した。
政府は、プライマリーバランスの黒字化、つまり政策のために使うお金をその年の税収などでまかなえるようにすることを目標を掲げている。こうした中、政府の財政運営について意見する財政制度等審議会の会長でもある経団連の榊原会長は、プライマリーバランスの黒字化が目標の2020年度より1~2年、遅れる可能性があるとの見解を示した。
経団連・榊原会長「1年2年という多少の遅延は起こるかもしれませんけども、2020年PB(プライマリーバランス)黒字化という旗を掲げて、最大限に努力するという方向は変えるべきではない。たががはずれてもうPB(プライマリーバランス)黒字化なんていいんだとという議論もあるが、それはいけないよということをいっている」
榊原会長はこのように述べ、黒字化は遅れるかもしれないが、「至上命題」であり、消費税率の引き上げも公約通り2019年に行うべきだとしている。