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原油先物7か月ぶり安値 米ダウ61ドル安

2017年6月21日 7:19

 20日のアメリカ・ニューヨーク株式市場ダウ平均株価は、原油の先物価格が大きく下落しエネルギー関連株が売られたことなどを受けて前日の終値から61ドル85セント値を下げ、2万1467ドル14セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数は50.98ポイント下がり6188.03となった。

 世界各地で原油の増産に向けた動きが見られることから原油の先物価格は前日に続き大きく下落した。国際的な原油取引の指標となるアメリカ産・WTIは一時、1バレル42ドル台と約7か月ぶりの安値を付けた。

 この影響を受けエネルギー関連株を中心に売りが先行した。また、ダウ平均株価は前日に過去最高値を更新したことから利益を確定する売りも出たほか、ヨーロッパの株式市場が値を下げたことで取引終盤にかけて売りが加速した。

 市場関係者は「減税を柱とする税制改革について下院のライアン議長の発言に期待が集まっていたが、投資家の大半は年内の実施は難しいのではとの見方を示している」と話している。