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2017年9月13日 18:32

“加熱式たばこ” 吸わない人はどう思う?

“加熱式たばこ” 吸わない人はどう思う?
(c)NNN

 禁煙の動きが強まる中、副流煙が出ず、においが少ないことから人気が高まっている“加熱式たばこ”。しかし、吸える場所や税金をめぐって議論が始まっている。たばこを吸わない人はどう感じているのか?


■“スモ休”で公平に

 たばこへの不満を解消しようと、都内の企業が今月から始めた制度がある。たばこを吸わない人に有給休暇を与えるという“スモ休”だ。担当者によると、たばこを吸わない人に対して、最大年間6日の有給を付与するという。

 この制度ができたきっかけは、喫煙者がたばこを吸うために席を離れることを、不満に思う人がいたためだという。

 実際にオフィスでの仕事風景を見てみると、喫煙所へたばこ休憩に行く男性の姿があった。男性が席を外していた時間は9分42秒。会社がビルの29階にあり、たばこを吸うには、喫煙所がある地下1階までおりる必要がある。

 1日に2~3回はたばこ休憩に行くという男性に、“スモ休”についてどう思っているのかたずねた。

 「たばこ休憩の時にあるコミュニケーションとかもあるので、喫煙者に規制をするのではなくて、非喫煙者にメリットを与える制度は、良い制度なんじゃないかなとは思います」

 会社全体でも、制度はおおむね好意的に受け止められていた。

 街では、たばこについてこんな声が聞かれた。

 「煙のにおいとか、そういうのが嫌ですね」

 「歩きたばこをされてる方なんかは、子どもの目線にたばこがゆらゆらしたりするので、うわ、危ないなって」

 女性を中心に、たばこの火やにおいを嫌う人が多くいた。

■“加熱式たばこ”はOKの店も

 そんな中、いま人気なのが“加熱式たばこ”だ。今年3月、加熱式たばこの店がオープンした時は、銀座に行列ができていた。調査会社によると、2014年に16億円だった 国内での加熱式たばこの売り上げが、去年は2219億円まで増加したということだ。

 その加熱式たばこについて、こんな取り組みもある。東京・渋谷区にあるカフェでは、もともとは全席でたばこを吸うことができたが、約1年半前に加熱式たばこしか吸えないようにしたという。この店のオーナーはこう話す。

 「結構若い女性が多いので、喜ばれる方が多い。隣で吸っていてすごい嫌だったみたいな意見も聞いたことがあったので、そこはよかったかなと」


■たばこ規制の対象になるのか?

 普及し始めている加熱式たばこだが、実は、加熱式たばこを“たばこ規制”の対象にするか、自治体によって対応が分かれる可能性が出ている。東京都が制定を目指す受動喫煙防止条例では、加熱式たばこも紙巻きたばこと同様に、罰則付きの規制の対象にする方針だ。

 一方、長野市が発表した路上喫煙などを防止する条例の骨子案では、特定の場所で紙巻きたばこを吸うと罰則があるが、加熱式たばこは罰則の対象になっていない。やけどや火災を引き起こす危険が低いことが理由だが、市民の意見を聞いて最終的に決めるとしている。

 広がる加熱式たばこ。たばこを吸う人も吸わない人も快適に過ごせるようになるのだろうか。