最大手スシローと5位元気寿司 経営統合へ
回転寿司チェーン最大手の「スシロー」と、業界5位の「元気寿司」が経営統合に向けて資本提携を行うと発表した。
スシローグローバルHD・水留浩一社長「海外を広げていく中で、これまで元気寿司さんが培ってきた海外でのノウハウも我々の助けになる」
元気寿司・法師人尚史社長「現在のクオリティーを保つには厳しい環境になっていることも事実。今回のスシローさんと合わせた中で、得れるものは、今度はマスメリット(規模拡大による利益)の方が多いだろう」
「あきんどスシロー」は、国内で回転寿司476店舗を展開しているが、海外では韓国での8店舗にとどまっている。一方の元気寿司は、国内は152店舗がアメリカ、香港、クウェートなど、海外11か国に日本国内を上回る167店舗を出店している。
スシローは元気寿司との提携でノウハウを活用し、市場の伸びの見込める海外で店舗の拡大を目指したい考え。また、消費者の節約志向や労働力不足で、外食産業をめぐる経営環境が厳しい中、両社は統合による規模の拡大で、食材調達の交渉力を高めたり、効率化を図るなどで、競争力を強化する狙い。
両社の売上高を単純に合算すると約1800億円となり、回転寿司業界の売上高の3割程度を占める見込み。