異色の社長、“松竹”復活への軌跡 5
松竹株式会社社長の迫本淳一氏に聞く「飛躍のアルゴリズム」。最後のキーワードは「志」。迫本氏が語る“飛躍のアルゴリズム”とは――
■無謀ともいえる志を抱く
――迫本さんの「飛躍のアルゴリズム」をお願いします。
アルゴリズムというとお恥ずかしいのですが、「志」です。志さないとスタートできないですし、やはり成功している方は、無謀と思えるような志を持っています。
志すことによって仲間もできるし、仲間を巻き込むことによって苦しいときも色んな動きができる。そういうことで、志が原点かなと思いました。
――これまでの経験も生かされているんでしょうか。
私は運動が好きだったのでやっていたんですけれども、運動をやったときも、松竹に入ってからも、みんなから無謀だと言われるような夢を描いてやってきたことからすると、志を持つことは非常に重要だと思います。
■今後の展望は…
――実は、社長はバリバリの体育会系でいらっしゃって、中学では水泳、高校では弱小のハンドボール部をインターハイまで引き上げました。夢に向かう原動力のようなものが仲間を呼び寄せるのでしょうか?
私がどれだけのことをできたかわかりませんが、逆に言うと、夢がなくて孤独だということが人間は一番つらいと思うんですよね。だから、夢や志を持って多くの仲間に囲まれて、苦しいときにも積極的に動くことで突破口が開けるんじゃないかなと思います。
――今後、こんなことをやってみたいという考えはありますか?
会社の付加価値として、“感動”というものは無限の付加価値があるので、松竹が色々なところで展開できるような会社にステップアップできればと思います。