ウクライナ侵攻3年…元兵士が語る思い【キキコミ】
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ロシアによるウクライナ軍事侵攻から3年。
ウクライナ東部では激しい戦闘が続いていて、ロシア軍は占領地域を拡大してきました。
その東部・ドネツク州で戦闘に参加した元ウクライナ兵のミハイロさんにお話を聞きました。
○櫻井
「ドネツク州の様子を詳しく教えていただけますか?」
○元ウクライナ兵
ミハイロさん(39)
「前線に近いところだと毎日のように攻撃を受け続けています。ほとんどの街が破壊されてしまいました。攻撃がなくならなければ今後も多くの街がガレキになってしまうと思います」
侵攻前、ウクライナの地方都市で空手の指導者をしていたミハイロさん。
しかし2022年、ロシアによる侵攻をうけて志願して兵士になったといいます。
○元ウクライナ兵
ミハイロさん(39)
「ロシア人がウクライナの地域に侵攻して前進しているという情報がありました。国を守るのは当然なので(兵士に)志願しました」
ミハイロさんは前線で戦う兵士のために食料などを配達する後方支援を担当していましたが、2024年9月…
○元ウクライナ兵
ミハイロさん(39)
「前線に食料品や物資を届ける任務をしている最中でした。車で行けない場所へ(歩いて)物資を配達していた時、地雷を踏んでしまいました。地雷の爆発で左足を負傷し、一部は切断されました」
移動中に地雷が爆発。左足の膝から下を失いました。
リハビリを続けていますが、義足が出来上がるのに2~3年はかかるといいます。
いまはロシアから離れた西部リビウに滞在していますが、それでも…。
○元ウクライナ兵
ミハイロさん(39)
「落ちついていますが、たまに空襲警報が鳴ります」
○櫻井
「アメリカとロシアで停戦に向けた協議が進められる中ウクライナが置き去りになっている状況もあります。この状況をどのように見ていますか?」
○元ウクライナ兵
ミハイロさん(39)
「良くないことだと思います。私たちウクライナの存亡に関わる話に参加できないなんて。私たちウクライナも交渉に参加し、ウクライナ側の条件を大切にしてほしい。1日でも早く終わるように願っていますがどういう条件で終わるかが非常に大事です。ただ戦争が終わるのではなく、2度と(戦争が)繰り返されない安全保障を求めています。停戦になっても、戦争がまた始まる可能性があると思います」
いま国際社会に訴えたいことを尋ねると。
○元ウクライナ兵
ミハイロさん(39)
「国家としてこれまで戦ってきたし、これからも戦います。私たちは祖国を残したくて抵抗しています。伝統を守り、団結することが良い将来に繋がると示したいです」
○櫻井
「1番の願いは何ですか?」
○元ウクライナ兵
ミハイロさん(39)
「願い事は2つあります。1つは戦争が終わること。もう1つは一緒に戦った仲間たちが自分の家族の元に戻ることです」
(2月24日放送『news zero』より)