データで振り返る“歴史的”衆院選【キキコミ】
テーマは、こちらの3つ。
①「過去最多」
②「自民への支持どこへ?」
③「注目政策どうなる?」
まず、今回「最多」だったのがこちら。
女性の当選者です。その数、73人でした。
自民党総裁選で2位だった高市早苗氏や立憲民主党の代表選に挑戦した吉田晴美氏。
再選を果たした方々に加えて、
お子さんと喜びを分かち合ったのは、三つ子を含む4人の子どもの母親でもある、国民民主党の日野紗里亜氏ら。新人の女性議員も多く誕生することになります。
女性が過去最多とはいえ割合としては15.7%で、自民党や立憲民主党などが女性議員の割合30%をめざす中では、まだまだともいえそうです。
一方で、日本テレビが10月27日の投開票日に行った出口調査の結果を見てみると、今回、大きく議席を減らした自民党への票がどこへ向かったのかも見えてきました。
普段は「自民党を支持している」と答えた人のなかで、実際に今回、比例で自民党に投票した人は、58.1%でした。
では他の人たちはというと、立憲民主党に10.5%、国民民主党に8.9%など、ほかの党に投票先を変えているんです。
この数字を前回の衆院選と比較しても、その傾向は今回、強く表れています。
○藤井
「自民党支持の皆さんが58%しか入れなかった。いかに逆風で投票者自身が悩んでいたかというのがわかりますね」
○櫻井
「対照的に議席を大きく伸ばした野党ですが、こんなデータがあるんです。
今度は、自民党支持層だけでなく、すべての有権者で20代・30代の比例の投票先を見てみると、日本テレビの出口調査では最も多かったのは、国民民主党でした。
比較的若い世代では、自民党や立憲民主党よりも国民民主党が選ばれていたんです」
最後にこちら、「注目政策どうなる?」です。
・選択的夫婦別姓の導入
・同性婚を法律に明記
・女性候補者の割合を一定以上に
・インターネット投票の導入
これらは賛否が分かれていて議論が続いている政策ですが、日本テレビが行った候補者に対するアンケートで当選した人の回答を集計すると、いずれもピンク色などで示した「賛成」「やや賛成」と答えた人が、緑などで示した「やや反対」「反対」と答えた人よりも多い結果だったんです。
この中からたとえば、「選択的夫婦別姓」について、今度は有権者の側で見てみても、このようにすべての年代で「賛成」「やや賛成」のほうが多くなっていました。
では、与党が過半数割れする中で、こうした政策をどう前に進めていくのか?
10月28日、石破総理は「党派を超えてすぐれた政策というものを取り入れていく」と話していました。
立憲民主党の野田代表は、対決姿勢を崩しませんが、補正予算は「与野党一致して早く成立させるべき」としています。
また、国民民主党の玉木代表は「政策本位でいい政策あれば協力するし、駄目なものは駄目と言っていく」と、発言しています。
○藤井
「これからどのように政権を組み立てていくか、新しく作っていくかのパズルが始まりますが、政治家の皆さんのためパズルではなく、国民のための組み合わせをぜひ目指してもらいたいと思います」
○櫻井
「私もしっかり見つめていきたいと思います」
(10月28日放送『news zero』より)