経団連の関連団体である経済広報センターは、広報活動などを通じて社会に貢献している企業を選ぶことしの企業広報大賞に「カルビー」を選び、５日に表彰式を行った。

ポテトチップスを主力商品としているカルビーは、２０１６年の台風による北海道のジャガイモ被害を受けた、いわゆる「ポテチショック」に見舞われた際、全国の自治体などと協力し、「地元味」の５０種類のポテトチップスを作って販売し話題となった。

広報と商品開発が連動して危機を乗り越えた点などが高く評価され、大賞を受賞したカルビーの伊藤社長は「日本の農業と近く仕事をしていることがわかってもらえた」と喜びを語った。

また、企業広報経営者賞には、２人の経営者が選ばれた。

ＡＮＡホールディングス・大橋洋治相談役「関西空港が壊滅的な打撃を受けました。こういう時こそ、あんしん、あったか、あかるく元気！という言葉を信じながらがんばっていくべきだと思っています」

ジャパネットたかた創業者・高田明氏「全国１６か所を歩いて回って、農業、漁業のみなさんってめちゃくちゃがんばっている。汗を流している姿を伝えていく。こういう所をもっと工夫していけば、日本は負けるわけがない」

企業のイメージアップや危機管理など、企業広報の重要性は高まってきている。