「ライバルはスタバ」裸付き合いできる銭湯
世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見を聞く「opinions」。今回の話題は「裸の付き合いしていますか」。東京・杉並区の銭湯“小杉湯”の平松佑介さんに話を聞いた。
住宅関連事業などを手がけるパナソニックの関連会社が、お風呂の時間を通じた家族コミュニケーションの実態を調査した。
家族や友人と一緒にお風呂に入ることで“心の距離が縮まると感じる”「裸の付き合いを信じる派」は、全体で61.1%という結果だった。年代別で「信じる派」の割合が最も高いのは20代男性の85%で、若い年代ほど「信じる派」が占める割合が高くなっている。
ネット上ではこんな意見が見られた。
「取引先とサウナ行った。商談うまくいきそう」
「高校生まで親と入って悩み聞いてもらったな」
「寮生活、人がいない時間に大風呂に入る」
――この話題について平松さんの意見をフリップに書いていただきました。
「ライバルはスターバックス」です。
非常に面白いデータだと思いました。特に若い人たちが「裸の付き合いをしたい」と思っているところにすごくヒントがあるなと思いました。
例えばいま、若い人たちがちょっと時間ができたとき、友達と会ったとき、休みの日に1~2時間の時間を使うとなったとき「スターバックスに行って、フラペチーノを飲んで」ということをしていると思うんです。
――よくやりますね。
だいたい、その値段と入浴料金の460円という値段は同じ値段になるので、そういう時間を銭湯に使ってもらいたいなと思っています。
――銭湯でその時間を使うと何が生まれ、どんな体験ができるのですか?
私が働いている小杉湯においては3~4割は20代から30代の若者なんですね。
なんでこんなに来てくれるのだろうと話を聞くと、彼らにとってはSNSやインターネットでオンラインで同じ価値観の友達とつながることがすごく当たり前になってきているなかで、オフラインでリアルに仲のいい友達と会うということが、遊びとかレジャーの価値観になっているなと感じています。
――会うというだけでも遊びなんですね。
そうですね。そう考えると、スターバックスに行くとか飲み会に行くとか、カラオケ、ボウリング、銭湯といったときに飲み会に4000円かけるよりも1時間とか2時間、仲のよい友達と過ごせる460円の銭湯というのはコストパフォーマンスが良いと実際に言っている若い人たちがいるんです。
――ということは、スターバックスのようにライトに銭湯に来てほしいということですね。
何かこうあったときに来てもらえるようにするための努力を
していくことが大事だなと思います。
【the SOCIAL opinionsより】