ダウ103ドル安 経済指標が予想下回る
21日の米・ニューヨーク株式市場は、発表された経済指標が市場予想を下回ったことから景気の先行きの不透明感が広がり、売りが優勢となった。ダウ平均株価は100ドル以上値を下げて取引を終えている。
21日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価は、前の日の終値から103ドル81セント値を下げ、2万5850ドル63セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も、29.36ポイント下げて7459.71で取引を終えている。
この日は、発表されたアメリカの製造業に関する経済指標が市場予想を大幅に下回ったほか、ヨーロッパ圏の経済指標も不調だった。これを受け、景気の先行きの不透明感が広がったことに加え、このところの株高で当面の利益を確定させたいとの思惑もあり、売りが優勢となった。
一方、この日に再開されたアメリカと中国の閣僚級の貿易協議については、進展への期待感が高まり相場を下支えした。
市場関係者は、「来週は米中の貿易協議の行方と相次いで発表される小売り企業の決算が注目されている」と話している。