ダウ206ドル安 経済指標が予想下回り
4日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は経済指標が市場予想を下回ったことに加え、利益確定の売りも広がり、ダウ平均は一時、400ドル以上値を下げた。
4日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は、前の週の終値から206ドル67セント値を下げ、2万5819ドル65セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も、17.79ポイント下げて7577.57で取引を終えている。
この日は、アメリカと中国の貿易協議で今月下旬にも合意する見通しだと伝えられたことで、買いが先行して、取引が始まった。しかし、その後、発表された建設に関する経済指標が市場予想を下回ったことを受け、売りに転じた。
また、5日に開幕する中国の全人代(=全国人民代表大会)の内容を見極めたいとの思惑や当面の利益を確定させたい売りも広がり、下げ幅は一時400ドルを超えた。
市場関係者は「全人代で、中国の経済成長の見通しやアメリカとの貿易協議の話が出るのか、市場は注目している」と話している。