各社で入社式 日本製鉄・今井社長 神戸製鋼所・勝川社長が祝辞
1日は各社が入社式を行いました。トップの祝辞をまとめました。(一部、抜粋しています)
■日本製鉄 今井正社長
当社はグローバルな事業展開を成長戦略の柱としています。
製鉄事業においては、グループ電炉を含めた国内生産体制の強化と、海外ではインド、ASEANでの生産拡大に加えて、米国でUSスチール社との合併を進めています。また、原料事業では、脱炭素対策も視野に高品質な鉱山への投資を、流通加工では、日鉄物産を核として鋼材のサプライチェーンを事業領域とすべく再編を進めています。
鉄鋼生産そのもののグローバル展開を通じた生産規模の拡大と、原料から流通加工に至る、サプライチェーン全体に事業領域を拡大することで、マーケットの市況変動に左右されない安定的な収益構造を実現する。こうした方針の下で、グローバルな鉄鋼メーカーとして、企業価値の最大化を目指していきます。
新入社員の皆さんは、営業、製造技術、研究開発など、当社の総合力の根幹となる競争力の強化に取り組んでいる現場最前線で、仕事の基本をしっかり身につけてください。当社が国内外の鋼材マーケットにおいて圧倒的なナンバーワンとなれるよう、共に取り組んでいきましょう。
企業の目的は、第一義的には事業を成長させ、収益を拡大し、国や株主や従業員といったステークホルダーに利益を還元することです。一方、企業には社会的存在という側面もあります。当社は事業活動を通じて社会に貢献し、社会から必要とされる存在であることを目指しています。
皆さんもこうした理念を、自分自身の業務に具体的に落とし込んで、これからの社会人生活を送ってください。皆さん自身が、日本製鉄の社員として、関係先や社会から信頼される人であってほしいと思います。
■神戸製鋼所 勝川四志彦社長
当社は今年、創業120周年という大きな節目を迎えます。1905年の創業以来、100年以上にわたって時代の変化とともに挑戦を続け、社会の発展に貢献してきました。この長い歴史の中で培ってきたさまざまな技術・製品・サービスやお客さまとの関係は当社グループの大きな財産です。
わたしから3つのお願いです。1つ目は「できるだけ自身の価値観を大事にし、自然体でいること」、2つ目は「問題・課題が起こった時には、できるだけなぜその問題が起こったのか本質を考え続けること」、そして3つ目は「上司や同僚としっかりとコミュニケーションを取ること」です。
当社グループは素材系事業、機械系事業、電力事業など幅広い分野で社会に貢献しており、その強みは、各事業で培った知識や技術と、多様な専門分野に精通した人材をかけ合わせた「総合力」にあります。
皆さんはこれから、さまざまな事業所や職種に配属されます。その中で大切にしていただきたいのは、どんな仕事でも一人で完結できるものはないということです。当社グループが取り組む社会課題は、一つの部門だけでは解決できないものがほとんどであり、多くの部門や部署が専門知識を活かし、協力して取り組んでいます。皆さんも、これから出会う仲間と大いにコミュニケーションしてつながりを深め、お互いに成長しながら力を合わせて“あしたにいいこと”を生み出していってください。
120年の歴史の上に、新たな未来を築くのは、これからの時代を担う皆さんです。CMでもおなじみの“どんどん変わるよ”を合言葉に、「Team KOBELCO」の一員として、共に成長し、挑戦し続けましょう。