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電気・ガスがまた値上がり “1年で約3万円”負担増 補助金終了で家計直撃

2024年5月1日 21:10
電気・ガスがまた値上がり “1年で約3万円”負担増 補助金終了で家計直撃

電気とガスの料金が5月から値上がりし、家計への負担が増しています。負担額は1年間で約3万円近く増加。街の人からは「つらい」「払えない」など、切実な声が聞かれました。

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街の人が頭を抱えていたのは、高値が続く電気代です。

主婦(30代)
「電気代は結構高かったよね」

そのため、みなさん節約を…

主婦(30代)
「どのくらい(電気代)使ったかとか、予想が出るアプリをみて。今月は結構最初なのに使いすぎちゃってるので、気をつけようかなとか」

電力会社のアプリで電気代を日々、チェック。節電につなげているといいます。

主婦(30代)
「(電気は)使ってないとこ消したり」

在宅で仕事をすることが多いという女性は…

会社員(30代)
「クーラーをなるべく使わないように、っていうのを心がけてます」

エアコン代を節約するために、家族で使っているというのが…

会社員(30代)
「夜は保冷枕を頭の裏に敷いて寝ると、意外にクーラーなくてもいけたりするので」

さらに、冷蔵庫の開け閉めも…

会社員(30代)
「(朝食で)パンを食べる時のセットっていうので、マヨネーズとジャムと、1つのケースに入っていて、朝はそれをパッて取り出して、時間短縮は一応しています。ちょっとでも電気代下げようかなっていう。頑張ってます」

努力を続けているさなか、ですが、また“値上がり”の動きが出ているのです。

ウクライナ侵攻に伴う資源価格の高騰などから、高値が続いている電気代やガス代。国はこれまで、負担軽減策として補助金を出していましたが、5月分は、その補助金が半減。さらに6月分からは終了になります。こうしたことなどから、標準的な使用量の家庭の、1年間の電気・ガス代の負担額が3万円近く増えるというのです。

   ◇

度重なる“値上がり”に、街の人からは…

夫(30代)
「やっぱり(“値上がり”)なかったことにしますって言ってくれないかなって」

自営業(40代)
「つらい」

会社員(40代)
「払えない」

──払えない?

「ふふふふ」

これまでも節電をしてきたといいますが、さらなる“値上がり”に、残る策は…

自営業(40代)
「それでも(また電気代)あがっちゃうとなると、家電買い替えとかで対応していく」

都内のお店には、まさに、家電を買いにきたお客さんの姿がありました。子ども部屋を新たにつくるという夫婦は…

夫婦(30代)
「(子ども部屋に)エアコンがまだついていなかったので、電気代も含めて安いものを探している」

4月に異常な暑さが続いたこともあり、ヨドバシカメラ新宿西口本店ではエアコンの売れ始めが例年に比べて1か月ほど早く、売り上げも3割ほど増加。特に節電性能が高いエアコンが人気だということです。

都内に住む4人家族の女性が節約していたのは、ガス代です。

主婦(30代)
「電子レンジでちょっとやわらかくしてから入れたりとか」

長時間、ガスを使わないように工夫していました。さらに…

主婦(30代)
「ここ(キッチン)でお湯を使う時は32℃に設定し直して、ぬるま湯で」

お湯の設定温度を下げ、ガス代を節約する努力をしていました。

主婦(30代)
「これ以上(家計の)負担が増えないようにしたい」

下町情緒あふれる銭湯では、電気とガス、両方が値上がりし、Wパンチに…

押上温泉 大黒湯 新保卓也店主
「圧倒的にガス代の額が大きいです。かなり経営は圧迫されています」

お湯をわかすのに欠かせないガスですが、月100万円ほどのガス代が。

押上温泉 大黒湯 新保卓也店主
「(国の)補助金の方もなくなると聞いているので、これも大きな負担になってくるんじゃないか」

今後、国からのガスの補助金が終了することで、さらなる“値上がり”を心配していました。そこで、毎日していたのがエアコンフィルターのそうじです。

押上温泉 大黒湯 新保卓也店主
「これやると電気代も下がる」

何度も襲いかかる値上がりの波。節約はしばらく続きそうです。

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