コロナ禍を乗り切る“異色のコラボ”続々
コロナ禍を乗り切るため、企業同士の異色のコラボが相次いでいます。
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8日、都内で記者会見を開いたのは、串カツチェーンの「串カツ田中」と、焼き鳥チェーンの「鳥貴族」です。同じような業態の居酒屋の、まさかのコラボレーションです。
串カツ田中ホールディングス 貫啓二社長
「ようやく緊急事態宣言があけまして、活躍の機会が失われていた時に、起爆剤になるようなイベントをやって、スタートがきれたらなと」
コラボした2社は、それぞれ、お互いのメニューを開発しあったといいます。
例えば、鳥貴族が開発した「田中のチー豚串」は、串カツ田中の人気メニューを組み合わせたものだといいます。(240円 11月11日より販売)
その味は…
記者
「チーズとソースの味が串カツに絡み合っていて、ボリュームたっぷりです」
競合とも思える2社のコラボ。その狙いは?
串カツ田中ホールディングス 貫啓二社長
「価格帯が似ているところもあって、お客さんがかぶるところもありますから、行き来してもらえたらなと」
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苦しい状況を乗り切るため、他業種とコラボする飲食店もあります。
養老乃瀧 籾谷佳生さん
「旅行業界も居酒屋業界も非常に苦戦を強いられている。体験型の取り組みをしているベルトラさんに募集を行っていただきまして、料理教室を開催すると」
居酒屋チェーンの養老乃瀧は、ツアー会社とコラボ。料理教室を開催して、ツアー会社の予約サイトに特設ページを設置したということです。
普段、あまり料理をしないスタッフが教室を体験しました。挑戦したのは、シンプルながらも意外と作るのが難しい、だし巻き卵です。
養老乃瀧 副総料理長
「卵が非常に柔らかいっていうのを、意識していただいて。お豆腐をぽって投げてもらったのを、やさしく受け取るようなイメージです」
プロの料理人にレクチャーを受けながら、お手本通りにはうまくできませんでしたが、なんとか完成させました。
養老乃瀧は、ツアー会社とのコラボに大きなメリットを感じているといいます。
養老乃瀧 籾谷佳生さん
「普段、我々の店に来てくれない方々も、講習会に来ていただける。全く客層が違うというところですね」
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ロウソクの製造・販売をする会社は、カップヌードルの日清や、あずきバーの井村屋のなど、お馴染みの食品メーカーとコラボしています。
カメヤマ・キャンドルハウス事業部広報 菊島友香さん
「コラボレーションしたものですと、カップヌードルさんや、エビや謎肉などをリアルに作っているシリーズになっております」
まるで、食品サンプルのようなキャンドルです。
カメヤマ・キャンドルハウス事業部広報 菊島友香さん
「(売り上げが)コロナ前の約1.45倍伸びておりまして、実家に帰省できなかったり、会えない方が郵送でお送りされるケースが多いですね」
炎の揺らぎに癒やしを求める人や、“生前に好きだったものを供えてあげたい”という人が購入しているということです。