ADB総裁の後任候補に神田前財務官
政府は、ADB=アジア開発銀行の総裁の後任候補として、前財務官の神田真人内閣官房参与を擁立すると明らかにしました。
ADBをめぐっては、現総裁の浅川雅嗣氏が来年2月に退任すると発表していましたが、鈴木財務大臣は10日の会見で、浅川総裁の後任候補として、前財務官で、現在、内閣官房参与を務める、神田真人氏を擁立すると発表しました。
ADBの総裁は加盟国による選挙で選ばれますが、日本はADBが発足した1966年から総裁ポストを独占していて、日本が擁立する神田氏が最有力とみられています。
神田氏は今年7月までおよそ3年間財務官を務め、24年ぶりの円買いドル売りの為替介入に踏み切るなどし、「ミスター円」とも呼ばれました。
政府は神田氏を擁立する理由として、「国際的な合意形成や国際機関の運営経験が豊富で、各国の当局者や様々な機関の幹部とも密接な関係を築いている」などとしています。