歴史的接戦…ハリス氏vsトランプ氏、両陣営が最後の訴え
日本時間の5日夜、本格的に投票が始まるアメリカの大統領選挙。大接戦の展開を見せる中、ハリス氏の最後の訴えの場所には“世界的歌姫”などセレブが大集結しました。一方のトランプ氏に集結したのは…。
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歴史的大接戦を制するのはどちらなのか。決戦前、最後の夜は“激戦州”が熱を帯びています。ハリス副大統領が足を運んだのは“激戦州”の中でも最多の選挙人を抱える“勝敗のカギ”ペンシルベニア州です。
民主党候補 ハリス副大統領
「勝つ準備はできてる?」
“分刻み”のスケジュールで州の5か所を回るラストスパートを仕掛けました。「最後の訴え」の地は映画「ロッキー」の舞台になった美術館の階段前です。
末岡寛雄記者・NNNフィラデルフィア
「まもなくこの会場で、ハリス氏の最後の演説が行われます。夜にもかかわらず大勢が詰めかけています」
これまで名だたるアーティストが駆けつけていましたが、この日も“セレブ攻勢”は緩むことなく…
記者
「会場にはリッキー・マーティンさんが現れました。集まった観客は、総立ちになって盛り上がっています」
最後まで“有名人”が参戦。さらには“世界的歌姫”レディー・ガガさんも登場。
レディー・ガガさん
「この国はあなたたちにかかっている。明日、あなたの声を届けよう」
大きな歓声を受け、「最後の訴え」に臨んだハリス氏。
民主党候補 ハリス副大統領
「これは歴史に残る接戦になるだろう。一票一票が大事です。私は意見が異なる人々にも耳を傾けることを誓います。なぜなら私に賛成しない人々を、敵だとは思わないからです。全てのアメリカ人のための大統領となることを誓います」
トランプ氏への攻撃は封印し、協調を訴えました。
民主党候補 ハリス副大統領
「アメリカの約束を信じますか。そのために戦う覚悟はありますか。戦えば、勝つ!」
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一方“返り咲き”を狙うトランプ氏は…
共和党候補 トランプ前大統領
「私たちには政策があるので、スターの力は必要ない」
“ハリス氏への批判”は変わらず。1日で3つの“激戦州”を回る強行スケジュールで応戦しました。「最後の訴え」はミシガン州。
橋本雅之記者・NNNグランドラピッズ
「トランプ氏が最後の訴えを行うミシガン州の会場には、雨が降る中、多くの支持者が集まり赤く染まっています」
会場には明るい時間から支持者が集まり、中には変わった姿の人たちも。身につけていたのは“ゴミ袋”です。
トランプ氏支持者
「私たちがゴミ袋の格好しているのは、もちろん、私たちがゴミと呼ばれているから」
それは選挙終盤の出来事。トランプ氏の集会で、コメディアンが「プエルトリコはゴミの島」と発言。その後、バイデン大統領が、トランプ氏の支持者をゴミ呼ばわりしたと受け取られかねない発言をして波紋を広げていたのです。
こうした事態を受け…
トランプ氏支持者
「私たちは誇りをもっている。ゴミであることを誇りに思う。トランプ氏のため、強い女性を代表する」
日付をまたぎ、選挙当日の午前0時過ぎになってようやく“最後の地”に姿を見せたトランプ氏。すぐに話し始めるかと思いきや、まずは集まった支持者の歓声に耳を傾け待つこと、1分あまり。
共和党候補 トランプ前大統領
「どうもありがとう」
会場の空気を受け止めてから「最後の訴え」を始めました。
共和党候補 トランプ前大統領
「彼女(ハリス)は、頭おかしくなっている。ただ私たちはとても状態が良い。私たちの得票数ははるかに多い。彼女(ハリス)は非常にIQが低く、IQの低い人物は必要ない。4年間もそうだったのだから、この国は破滅に向かっている。私は国を立て直すつもりだ。すぐインフレを終わらせる」
トランプ氏は、ここでも“批判”。そして…
共和党候補 トランプ前大統領
「あなたの大統領として、毎日息をするたびに戦う。共に愛する偉大な国を救いましょう」
最新の支持率は両者が拮抗(きっこう)する大接戦に。(民主党・ハリス氏48.7%、共和党・トランプ氏48.6% ※10/10~11/4、RealClearPoliticsより)
どちらが選ばれるのか、投票は日本時間の5日夜です。
(11月5日午後6時ごろ放送『news every.』より)