上場企業決算 最高益相次ぐ…円安など影響
東証に上場する企業の昨年度1年間の決算発表がほぼ出揃い、円安などの影響で過去最高益となる企業が相次ぎました。
メガバンク3社の昨年度の最終利益は、あわせて初めて3兆円を超え、大幅な増益となりました。
すでに決算発表を終えた企業では、円安や値上げなどの影響で、業績が押し上げられた企業が多く見られました。
輸出の多い自動車メーカーは軒並み好調で、トヨタ自動車は、営業利益が日本企業で初めて5兆円を超えました。
SMBC日興証券によりますと、13日までに東京証券取引所のプライム市場に上場している企業の7割にあたる1014社の決算が発表され、そのうち6割を超える企業が前年度の最終利益を上回ったということです。
一方、円安の影響で減益となった企業もあります。
エステー製品本部担当・内藤英紀執行役「こちらの当社の手袋、家庭用の手袋になりますけども、こちらも海外で生産・包装して、この状態で輸入しているので、非常に円安の影響をもろに受ける商品です」
大手日用品メーカーのエステーや家具大手のニトリホールディングスなどでは、製品や原材料の輸入が多く、円安でコストが増加していることなどで減益となったということです。