ファーストリテイリング・柳井会長兼社長 日本が抱える課題と成長のカギとは 日本テレビインタビュー
ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長が日本テレビのインタビューに応じ、いまの日本が抱える課題と今後の成長に必要なカギについて語りました。
柳井氏
「皆さんには新しい夢を持って、 よりよい社会から尊敬され、必要とされる存在となるところを目指して前に進んでほしい。日本や世界の将来は、皆さんの将来にかかってます」
ファーストリテイリング・柳井正会長兼社長がこう語りかけたのは、アジア女子大学から招かれた学生たちです。難民や貧困層の女性たちに高等教育を提供するため、バングラデシュに設立され、柳井氏が代表を務める財団が10年以上、支援しています。
アフガニスタン出身 アジア女子大の学生
「実際の日本は想像以上に美しい」
バングラデシュ出身 アジア女子大の学生
「もっともっと日本を理解したい」
アジア女子大の卒業生はグローバル企業や国際機関などで活躍していますが、日本には一人もいないといいます。こうした現状について、柳井氏は。
柳井氏
「その人たちが日本社会にフィットして日本社会の一員として、生きるということをやらない限りそこに定着しない」
「多様性をもっと認めないといけないんじゃないですか」
「日本は日本人だけでこれからやっていけないでしょう。 少数の若い人で大多数の老人をどうやって面倒見るんですか」
「労働力だけじゃなく、知的能力も落ちていくんじゃないですか。知的労働者をもっと入れて、知的労働の生産性を上げるための勉強を日本でも海外でも一緒にやらないと」
「日本の良さ、日本の悪さということもよく考えて、外国の人が日本に来たときに、こういう所に住んでみたいと思えるような、そういう日本社会を作らないといけないんじゃないですか」
また、歴史的な円安などを受け、国力は大きく低下したと指摘、今後の日本に必要なことを語りました。
「(年収)400~500万円あったものが、(円の価値の低下で)250万とか200万になったということですよ。 今の現実がこれは中流階級じゃないですよね。だから中流階級の国からそうじゃない国になっていったということをもっと自覚してやっていかないといけない」
「少数精鋭で仕事することを覚えないと日本人は滅びるんじゃないですか」
「労働生産性が高くなるようなことをやっていかないと、 今からの日本はやっていけない」