全国の百貨店売上高、3年連続増加 コロナ前とほぼ同水準まで回復
全国の百貨店の去年の売上高は3年連続で増加し、コロナ前とほぼ同水準まで回復しました。
日本百貨店協会によりますと、全国の百貨店72社、180店の去年1年間の売上高は、前の年に比べ9.2%増の5兆4211億円でした。
年の初頭は新型コロナによる行動制限が残っていたにもかかわらず、コロナ前の2019年と比べても3.0%減と、ほぼ同水準まで回復しました。
また、外国人旅行客の増加により、免税売上高は去年のおよそ3倍の3484億円と、2015年の調査開始以来、最高額を更新しました。
今年の見通しについて、日本百貨店協会の安田洋子専務理事は「国内消費に関しては、賃上げや価格転嫁がうまく軌道に乗り、経済が好循環していくことが消費意欲につながっていく」とした上で、「コロナ後の好調を堅調に維持していきたい」と期待を込めました。