日銀 政策金利0.5%に引き上げ 植田総裁が会見へ
日本銀行は金融政策決定会合で、追加の利上げを行い、政策金利をこれまでの0.25%から0.5%に引き上げることを決めました。中継です。
政策金利が0.5%になるのは2008年10月以来。実におよそ16年ぶりとなります。
日銀は24日の決定会合で、賛成多数で利上げを決めました。日銀執行部は判断にあたって、今年の賃上げの動向に加え、最後まで、アメリカのトランプ政権発足をうけた金融市場や日本経済への影響を見極めていました。ただ株式市場などに大きな混乱は起きず、日銀は「落ち着いた状況にある」と判断、利上げに踏み切る環境が整いました。
また、24日に発表された今後の経済・物価見通しを示す「展望リポート」では、生鮮食品を除く消費者物価の見通しが今年度・来年度・再来年度でいずれも上方修正されました。利上げには、物価が上がりすぎないよう、事前に調整する意味合いがあり、日銀としては、2%の物価目標の安定的な実現に向けて、利上げが必要だと判断した形です。
利上げをうけ、円相場は発表前よりやや円高に振れ、現在1ドル=155円台となっています。
利上げが確実視されていたこともあり、市場の関心は早くも、今後の利上げについて、植田総裁がこの後の会見でどのような考えを示すかに移っています。