5月の月例経済報告 景気判断3年3か月ぶりに「緩やかに回復」
政府は5月の月例経済報告で景気の判断を、「緩やかに回復している」として、10か月ぶりに上向きに修正しました。「緩やかに回復」という表現が使われるのは、3年3か月ぶりとなります。
政府は25日、5月の月例経済報告を公表し、景気全体の判断を「緩やかに回復している」として、先月の「一部に弱さがみられるものの緩やかに持ち直している」から上方修正しました。
10か月ぶりの上方修正で、今回の表現が使われるのは、新型コロナ感染拡大前の2020年2月以来、3年3か月ぶりとなります。
個別の項目では、「個人消費」について、半導体不足が解消され、自動車の販売台数が伸びたことなどから、「持ち直している」としました。また、「輸出」についても、自動車などの輸出が増えたことで「底堅い動きになっている」とおよそ2年半ぶりに上方修正しています。
こうしたことを踏まえ、政府は景気の先行き判断についても上向きに修正し、「雇用・所得環境が改善する下で緩やかな回復が続くことが期待される」としました。