岡山の銘菓「きび田楽」製造の金萬堂本舗 廃業へ 後継者不在で
岡山の土産として親しまれる「きび田楽」の製造会社が、廃業する事が分かりました。後継者不在が理由です。
廃業に向けて手続きを進めているのは、岡山市北区の金萬堂本舗です。今月31日で閉店を発表している、JR岡山駅構内にある唯一の直営店には、廃業を耳にした人達が品物を買い求めに訪れています。
金萬堂本舗と言えば「きび田楽」。クルミを練り込んだお餅にきな粉をまぶした看板商品で、半世紀前の1975年頃にデビューしてから長年「岡山のみやげ物」として親しまれてきました。
会社によりますと売れ行きは好調なものの、高齢化で引退した経営者の後継者がいないため、今月31日付で製造と販売を終了するということです。金萬堂本舗は「きび田楽」の製造を別の企業に受け継いでもらいたい考えで、既に他社からの問い合わせは入っていますが、決定には至っていないとしています。