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アルメニア政府、EU加盟目指す法案を決定 ロシア離れ加速

2025年1月9日 22:01
アルメニア政府、EU加盟目指す法案を決定 ロシア離れ加速
アルメニアのパシニャン首相(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)

旧ソ連のアルメニア政府は9日、EU=ヨーロッパ連合への加盟を目指す法案を決定しました。アルメニアはロシア離れを加速させていて、EU加盟をめぐる動きが今後、本格化するとみられます。

ロイター通信などによりますと、旧ソ連のアルメニア政府は9日、EUへの加盟交渉を開始するための法案を決定しました。今後、議会で審議されるということです。アルメニア政府はこの法案について、「EU加盟プロセスの始まり」だと位置づけていて、今後、EU加盟をめぐる動きが本格化するとみられます。

アルメニアは2023年9月、隣国アゼルバイジャンとの領土問題をめぐる軍事衝突で敗れましたが、その際に軍事同盟を結んでいるロシアが駐留部隊を動かさず、支援しなかったことに不満を強め、ロシア離れを加速させています。

一方のロシアは、アルメニアが欧米に接近することを警戒しています。ロシア大統領府のペスコフ報道官は9日、アルメニアが旧ソ連のブロック経済圏である「ユーラシア経済連合」に加盟しているため、2つの異なる組織のメンバーにはなれないとして、EU加盟の動きをけん制しました。

最終更新日:2025年1月9日 22:01