トルコ地震 倒壊した建物の捜査を開始「原因をつくった責任者への措置検討」
トルコ南部を震源とする地震で、トルコの検察当局は10日、倒壊した建物に関する捜査を開始しました。
トルコ南部を震源とする地震では、懸命の救助活動が続いていますが、エルドアン大統領が「迅速に対応できていないのは事実だ」と述べるなど、対応の遅れが懸念されています。
こうした中、トルコの検察当局は10日、倒壊した建物に関する捜査を開始しました。
トルコでは、倒壊した建物が1万棟以上にのぼっていて、検察当局は、「建設許可に違反し、倒壊の原因をつくった責任者への措置が検討されている」としています。
一方、シリアでは、地震発生後初めて、アサド大統領が被災地を視察しました。アサド大統領は、「欧米は、人道的状況よりも政治を優先させた」と述べ、アサド政権に制裁を科している欧米の対応を批判しました。
シリアでは、また、反体制派が支配している被災地域で、政府による支援がない中、国連など各国による物資も行き届かないなど、支援の遅れが深刻になっています。
ロイター通信によりますと、トルコと国境を接するシリアで、これまでにあわせて2万3000人以上の死亡が確認されています。